【2026/8/23最新版】Anthropic公式が無料で公開した Claude Academy 全22コース解説

【2026/8/23最新版】Anthropic公式が無料で公開した Claude Academy 全22コース解説
社内でAIを広げる役が、いつのまにか自分になっていませんか。
聞かれるたびに手を止めて教える。教えた人がまた別の人に聞かれて、結局もう一度自分のところに戻ってくる。研修を組もうと思って資料を開いたものの、何をどこまで教えればいいのかが決まらず、そのまま閉じた。
「自分が詳しくないから広がらないんだ」と思ってしまう場面だと思います。
でも、止まっている原因はそこではありません。教材がなかっただけです。
そして先週、その教材がAnthropicから無料で出ました。日本語です。
先に、いちばん驚いたところを1つだけ。
このサイトには**「中小企業のためのAI Fluency」という専用コース**があります。9レッスン・4時間。中小企業の経営者とスタッフが、調査・顧客データ・業務運営といった日常業務にAIを使えるようになるための内容です。大企業向けの話ではありません。
この記事に入っているもの
2026年8月20日に公開された Claude Academy( https://academy.claude.com/ )の中身を、全部1本にまとめました。
- コース22本すべての名称・レッスン数・所要時間
- 4Dフレームワークとは何か
- 立場別に「どれから始めるか」
- やりたいこと別の逆引き
対象は2026年8月23日時点の内容です。公式サイトで確認できたものだけを書いています。
そもそも何が公開されたのか
Anthropicが自社の社員教育に使っている教材を、外部に無料で開いたものです。
サイト全体では357件のリソースがあります。内訳はこうなっています。
- コース:22本(本記事で全部扱います)
- チュートリアル:短時間で読み切る解説
- ユースケース:営業などの職種別に、10分で終わる実務例
- ウェビナー:日程が決まっているライブ配信
料金はかかりません。メールアドレスがあれば始められます。
そして日本語で表示されます。コース名も説明文も日本語なので、英語が理由で止まることはありません。
ウェビナーだけは英語です。たとえば9月1日には「Claude Code のコストを管理してROIを示す方法(Google Cloud)」、9月3日には「Microsoft Foundry での Claude:ツール連携の実践」が予定されています。
経営者が最初に見るべきは、この1本です
中小企業のためのAI Fluency
- 形式:コース
- 分量:9レッスン・1クイズ
- 所要時間:4時間
中小企業の経営者やスタッフが、4Dフレームワーク(委任、記述、識別、精査)を使って実践的なAI協働スキルを身につけるための内容です。調査、顧客データ、業務運営といった日常業務に当てはめながら進みます。
この1本を推す理由は、「自社の使命と価値観に忠実であり続けながら」という前提が最初から置かれていることです。
AIの導入で止まる会社は、たいてい機能の話ではなく「うちのやり方に合うのか」で止まります。そこを最初に扱っている教材は、あまりありません。
4時間なので、1日30分なら8日で終わります。
4Dフレームワークとは何か
Claude Academy の背骨になっている考え方です。全部のコースがこれを土台にしています。
4つの頭文字がDで揃っているので4Dと呼ばれています。
- Delegation(委任):何をAIに任せ、何を自分でやるかを決める
- Description(記述):やってほしいことを、AIに伝わる言葉で書く
- Discernment(識別):返ってきたものが正しいか、使えるかを見極める
- Diligence(精査):責任を持って確認し、倫理的に扱う
日本語版では「委任力・記述力・評価力・倫理的責任」と訳されています。
順番に意味があります。多くの人がいきなり2番目(書き方)から入りますが、実際に成果を分けるのは1番目(何を任せるか)です。任せるべきでない仕事を上手に頼んでも、結果は良くなりません。
全22コース(カテゴリ別)
AI Fluency(土台をつくる:9本)
対象者ごとに分かれています。自分に近いものを1本選べば足ります。
AI活用力:フレームワーク&基礎 14レッスン・1クイズ・4時間。4Dフレームワークの本体。どれか1つだけ選ぶならこれです。
AIの能力と限界 13レッスン・1クイズ・3.5時間。大規模言語モデルにできることとできないこと。次トークン予測、知識、作業メモリ、ステアラビリティ、コンテキストの限界を扱います。「なぜ嘘をつくのか」が構造から分かるので、社内の不信感をほどくのに効きます。
中小企業のためのAI Fluency 9レッスン・1クイズ・4時間。上で紹介したものです。
ビルダーのためのAI Fluency 9レッスン・1クイズ・3時間。問題の発見から実際に出荷するまでを自分で引き受ける人向け。
学生のためのAI Fluency 5レッスン・1クイズ・3時間。学習、キャリアプランニング、学業に4Dを当てはめます。
教育者のためのAI Fluency 4レッスン・1クイズ・1.5時間。教員・インストラクショナルデザイナー・教育リーダーが、コース設計や教材にAIを使うための内容。
pK–12教育者向けAI Fluency 10レッスン・1クイズ・3時間。Teach For America との提携で作られています。
pK-12向けAIフルエンシー トレーナー養成 4レッスン・45分。同僚向けの研修を自分で回すためのワークショップキット付き。
AI Fluencyの教え方 7レッスン・1クイズ・4.5時間。大学教員向け。評価、課題設計、分野別の応用まで。
Claude を使う(4本)
Claude 101 13レッスン・1クイズ・2.5時間。最初の会話、プロンプトの書き方から、プロジェクト、アーティファクト、スキル、接続ツールまで。新しく入った人に最初に渡すのはこれです。
Claude Code 101 12レッスン・1クイズ・1時間。ターミナルに常駐するエージェント型のコーディングツールとは何か、どう動くか。
実践Claude Code 9レッスン・1クイズ・1時間。開発ワークフローへの組み込み。権限とコンテキストの管理、MCPサーバー、フック、実プロジェクトでの使い方。
Claude Cowork入門 14レッスン・1クイズ・2.5時間。複数ステップの作業をまるごと委任する使い方。ワークスペースの設定、コンテキストの渡し方、リサーチ・ドキュメント・ブラウザ用のプラグイン。
開発・組み込み(9本)
Claude Platform 101 13レッスン・1クイズ・1.5時間。API経由での構築の入口。
Claude APIを使った構築 67レッスン・8クイズ・9時間。このサイトで最大のコースです。プロンプティング、ツール使用、RAG、エージェント、MCP、本番運用のパターンまで。
Amazon BedrockでのClaude 65レッスン・8クイズ・8時間。AWS上での実装とデプロイ。
Google CloudのVertex AIを使用したClaude 66レッスン・9クイズ・8.5時間。GCP上でのセットアップから本番デプロイまで。
Model Context Protocol入門 10レッスン・1クイズ・1時間。Python SDKでMCPサーバーとクライアントを作る。ツール、リソース、プロンプトという3つのコアプリミティブを扱います。
Model Context Protocol: 高度なトピック 11レッスン・1クイズ・1.5時間。サンプリング、通知、rootsなど。
エージェントスキル入門 6レッスン・1時間。Claude Codeでスキルを作り、設定し、チームに配る。スキルは、条件に合うタスクでClaudeが自動的に適用する再利用可能なMarkdownの指示です。
サブエージェントの概要 4レッスン・45分。複雑なタスクを並列のサブエージェントに分解して制御する。
AIの4つの特性(チュートリアル) 7分。AIが得意な場面と限界のある場面を、手早く確認するためのガイド。
どれから始めるか(立場別)
全部やる必要はありません。1本だけ選んでください。
- 経営者・個人事業主 → 中小企業のためのAI Fluency(4時間)
- AIを社内に広げる担当 → AI活用力:フレームワーク&基礎(4時間)+ Claude 101(2.5時間)
- とりあえず使いたい人 → Claude 101(2.5時間)だけ
- AIを信用していない人がいる → AIの能力と限界(3.5時間)
- エンジニア → Claude Platform 101(1.5時間)→ Claude APIを使った構築(9時間)
- 時間が7分しかない → AIの4つの特性
逆引き(やりたいこと→どのコース)
- 新入社員に渡す教材がほしい → Claude 101
- 「AIは嘘をつく」という反発をほどきたい → AIの能力と限界
- 自社の業務にどう当てはめるか決めたい → 中小企業のためのAI Fluency
- 社内研修を自分で回したい → pK-12向けAIフルエンシー トレーナー養成(教育向けだが構成が流用できます)
- 作業をまるごと任せたい → Claude Cowork入門
- 自社サービスにClaudeを組み込みたい → Claude Platform 101 → Claude APIを使った構築
- AWSで動かしたい → Amazon BedrockでのClaude
- Google Cloudで動かしたい → Google CloudのVertex AIを使用したClaude
- 社内ツールとClaudeをつなぎたい → Model Context Protocol入門
- 繰り返す作業を型にしたい → エージェントスキル入門
今日やる1つだけ
研修を自前で組むのを、いったん止めてください。
かわりに、自分ではなく誰かに1本渡してみるのがおすすめです。いちばん近くにいる、AIをまだ使えていない人に、こう言うだけです。
「Claude 101 だけ見ておいて。2時間半で終わるから」
教える役を、あなたが降りられるかどうか。 社内でAIが広がるかどうかは、たいていそこで決まります。
出典:Claude Academy(2026年8月20日公開) https://academy.claude.com/
※ この記事は X(@mariSNSconsul) でも公開しています。
